「乙4を取りたいけれど、物理化学が難しすぎる」
「熱や燃焼、計算問題になると、何を言っているのか分からない」
そんな不安を感じていませんか。
物理化学が難しく見えるのは、知らない言葉や目に見えない変化が多いからです。
でも、化学が苦手でも大丈夫です。
この記事では、乙4の物理化学でつまずきやすい場所と、分かりやすく学ぶコツをやさしく紹介します。
物理化学は「火のなぞ」を知る科目
「物理化学」と聞くと、難しい計算をする科目に見えるかもしれません。
でも、乙4の物理化学で一番大切なのは、計算ではありません。
まずは、火のなぞを知ることです。
たとえば、こんななぞです。
ものは、なぜ燃えるの?
火は、どうすれば消えるの?
ガソリンは、なぜ火がつきやすいの?
油の火に水をかけると、なぜ危ないの?
乙4では、こうした「なぜ?」を学びます。
つまり、物理化学は、難しい言葉を丸暗記する科目ではありません。
火や熱のしくみを知る科目です。
ここを先に知っておくと、そのあとの勉強が楽になります。
ガソリンや灯油などの特徴も分かりやすくなります。
さらに、安全のためのルールである法令も、覚えやすくなります。
物理化学が難しく感じる理由1|知らない言葉が多い
物理化学では、初めて見る言葉がたくさん出てきます。
たとえば、「蒸気」です。
蒸気とは、液体から出てきた、目に見えない気体のことです。
やかんでお湯を沸かすと、湯気が出ますよね。
あれも、水が温められて気体になったものです。
ガソリンや灯油も、温度が上がると、目に見えない気体が出てきます。
そして、危険物の多くは、液体そのものよりも、この気体に火がついて燃えます。
ここが、最初の大事なポイントです。
- 液体から気体が出る
- その気体に火がつく
- だから火事になることがある
まずは、この流れだけ分かれば大丈夫です。
次に、「引火点」という言葉があります。
引火点は、液体から出た気体に火を近づけると、燃え始める温度です。
少し長い説明なので、最初はこう覚えましょう。
- 引火点=火を近づけると燃える温度
「発火点」もよく出ます。
発火点は、火を近づけなくても、自分で燃え始める温度です。
- 発火点=火を近づけなくても燃える温度
引火点と発火点は、名前が似ています。
だから、混ざってしまって当たり前です。
そんなときは、次の違いだけ思い出してください。
- 引火点:火を近づける
- 発火点:火を近づけない
最初から、参考書どおりの長い説明を覚えなくて大丈夫です。
まずは、自分が思い出せる短い言葉で覚えましょう。
物理化学が難しく感じる理由2|目に見えないから
物理化学では、見えないものの話が多く出ます。
たとえば、液体から出る気体です。
ガソリンを見ても、ふだんはただの液体に見えます。
でも、ガソリンのまわりには、目に見えない気体が出ています。
そこに火花や火が近づくと、火がつくことがあります。
目に見えないので、危なさを感じにくいですよね。
でも、乙4では、この「見えない気体」がとても大切です。
また、熱も目に見えません。
温度計を見れば、温度が上がったことは分かります。
しかし、液体の中で何が変わっているのかは見えません。
だから、文章だけで読むと難しく感じます。
こんなときは、頭の中で短い動画を作るように考えてみましょう。
- 液体が温まる
- ↓
- 目に見えない気体が出る
- ↓
- 火が近づく
- ↓
- 燃える
この順番です。
一度に難しい説明を覚えなくても、流れが分かれば十分です。
「見えないから分からない」と感じたときは、図や動画を使うのもおすすめです。
文字を何度も読むより、動きで見た方が、すんなり分かることがあります。
物理化学が難しく感じる理由3|似た言葉が多いから
物理化学では、似た言葉が多く出てきます。
たとえば、沸点と引火点です。
どちらも温度に関係する言葉です。
そのため、同じ意味のように見えるかもしれません。
でも、見ていることが違います。
沸点は、液体がぐらぐら沸いて、気体になっていく温度です。
やかんの水が沸騰する場面を思い浮かべてください。
引火点は、火を近づけると燃え始める温度です。
こちらは、「燃えるかどうか」の話です。
まとめると、こうなります。
- 沸点:液体が気体になる話
- 引火点:火を近づけると燃える話
- 発火点:火を近づけなくても燃える話
三つを一度に覚えなくても大丈夫です。
まずは、一つずつ分けて考えましょう。
「これは、液体が気体になる話かな?」
「これは、火がつく話かな?」
このように考えるだけで、問題文が読みやすくなります。
物理化学が難しく感じる理由4|計算が出るから
「物理化学が苦手」という人の中には、計算が怖い人も多いです。
熱や燃焼について、数字を使う問題が出ることがあります。
数字を見ると、それだけでやる気がなくなることもあるでしょう。
でも、最初から一人で解けなくて大丈夫です。
いきなり答えを出そうとしないでください。
まずは、問題を見て、次の3つだけ確認します。
- 何を出す問題なのか
- どの数字を使うのか
- どの式を使うのか
最初は、解説を見ながらで大丈夫です。
「この数字をここに入れるのか」と、手順をなぞってみましょう。
計算問題は、同じ形の問題を何度か解くと慣れてきます。
たとえば、最初は解説を見て解きます。
次は、似た問題を見て解きます。
少し間を空けて、もう一度解きます。
これだけでも、「まったく分からない問題」から「見たことがある問題」に変わっていきます。
計算が苦手な人は、一日に1問だけでも構いません。
大切なのは、計算問題をずっと避けないことです。
まずは「燃えるしくみ」から学ぼう
物理化学を勉強するときは、いきなり計算や細かい数字から始めない方がおすすめです。
まずは、火が燃えるしくみを知りましょう。
火が燃え続けるためには、3つのものが必要です。
- 燃えるもの
- 空気の中の酸素
- 火がつくための熱
この3つがそろうと、火は燃え続けやすくなります。
逆にいうと、この3つのうち一つをなくせば、火は消えます。
たとえば、ろうそくにコップをかぶせると、火は消えます。
これは、コップの中の酸素が足りなくなるからです。
また、水をかけて火を冷やす方法もあります。
これは、火が燃え続けるための熱を減らす方法です。
このように、消火には理由があります。
理由を知っていれば、「どの消火方法を使うのか」も覚えやすくなります。
「なぜ?」を一つ考えると覚えやすい
乙4では、答えだけを覚えようとすると苦しくなります。
そこで、問題を見たら「なぜ?」を一つ考えてみましょう。
たとえば、油が燃えているときに水をかけると、火が広がることがあります。
なぜでしょうか。
油の中には、水より軽いものがあります。
水より軽い油は、水の上に浮きます。
そこに水をかけると、燃えている油が周りに広がることがあります。
だから、火が広がるおそれがあるのです。
「水をかけてはいけない」とだけ覚えるよりも、理由が分かった方が忘れにくくなります。
ただし、毎回むずかしく考える必要はありません。
まずは、一つだけで大丈夫です。
- なぜ火がつくのか。
- なぜ水では消しにくいのか。
- なぜこの消火方法を使うのか。
理由が分かると、ばらばらだった知識がつながっていきます。
物理化学は、乙4の最初に学ぶのがおすすめ
乙4は、次の順番で勉強するのがおすすめです。
- 物理化学 → 性質と消火 → 法令
最初に物理化学で、火や熱のしくみを学びます。
次に、ガソリン、灯油、軽油、アルコール類などの特徴を学びます。
最後に、危険物を安全に扱うためのルールである法令を覚えます。
たとえば、物理化学で「液体から気体が出て、その気体に火がつく」と学びます。
次に性質と消火で、「ガソリンは気体が出やすく、火がつきやすい」と学びます。
そのあと法令で、「危険なものを安全に保管するための決まりがある」と学びます。
この順番なら、知識がつながります。
最初から法令の数字をたくさん覚えるよりも、意味が分かりやすくなります。
物理化学が苦手でも、乙4は目指せる
物理化学が難しく感じるのは、化学の才能がないからではありません。
- 知らない言葉が多い。
- 目に見えない。
- 似た言葉が多い。
- 計算が怖い。
こうした理由で、難しく感じている人がほとんどです。
だから、最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。
- 言葉を短く言いかえる。
- 図や動画で流れを見る。
- 「なぜ?」を一つ考える。
- 計算問題に少しずつ慣れる。
このように進めれば、物理化学への苦手意識は少しずつ減っていきます。
分からない言葉を、一つずつ分かる言葉に変えていきましょう。
それが、乙4合格への大切な一歩になります。


