ブラック研究室とは?高校生・大学1、2年生向けに特徴と見分け方を解説

キャリア

「ブラック研究室って、本当にあるの?」

「研究室って毎日遅くまで実験するもの?」

高校生や大学1、2年生の中には、SNSなどで「ブラック研究室」という言葉を見て、不安になった人もいるかもしれません。

研究室によって、研究内容だけでなく、生活のリズムや先生との関わり方も大きく変わります。

ただし、忙しい研究室=ブラック研究室というわけではありません。

この記事では、ブラック研究室と呼ばれやすい環境の特徴や、研究室を選ぶ前に確認したいポイントを、できるだけやさしく解説します。

そもそも研究室とは?

研究室は、大学で専門的な研究を行う場所です。

理系では、大学3年生や4年生ごろから研究室に所属することが多く、
教授や准教授、大学院生などと一緒に研究を進めます。

研究室では、

  • 実験
  • データ解析
  • 論文を読む
  • ゼミや研究発表
  • 卒業研究

などを行います。

学校の授業と大きく違うのは、自分で考えて研究を進める時間が増えることです。

そして重要なのが、同じ大学・同じ学科でも、研究室によって雰囲気がかなり違うことです。

毎日の活動時間や先生との距離感、就職活動への考え方まで違うことがあります。

ブラック研究室とは?

「ブラック研究室」という言葉に、はっきりとした法律上の定義があるわけではありません。

一般的には、学生に大きな負担を求めたり、
学生の健康や進路をあまり考えてくれなかったりする研究室を指して使われます。

ただし、研究では忙しい時期もあります。

長時間の実験が必要になったり、実験の都合で休日に研究室へ行ったりすることもあります。

そのため、

「帰る時間が遅いからブラック」

と単純に判断することはできません。

大切なのは、学生の時間や健康、進路、自分の意思がきちんと尊重されているかどうかです。

こんな研究室は要注意|8つの特徴

毎日遅くまで残るのが当たり前

実験が長引いて帰りが遅くなる日はあります。

しかし、作業が終わっているのに帰りにくかったり、
先生より先に帰ると嫌な顔をされたりする研究室は注意が必要です。

「何を研究したか」よりも「何時間研究室にいたか」が重視されている場合もあります。

土日や祝日も来ることを当然とされる

研究内容によっては、休日に実験が必要になる場合があります。

一方で、特に理由がないのに毎週のように土日も来ることを求められるのであれば、
負担は大きくなります。

休日の過ごし方も、研究室選びでは確認しておきたいポイントです。

就職活動に理解がない

大学生にとって就職活動は、とても大切な進路選択です。

ところが研究室によっては、

  • 会社説明会に行きにくい
  • 面接の日でも研究を優先するよう求められる
  • インターンへの参加を嫌がられる
  • 就職より大学院進学を強く勧められる
  • 就活をすると「研究にやる気がない」と思われる

といったケースもあります。

研究と就活の両立は必要ですが、
就職活動そのものに理解がない研究室は慎重に考えた方がよいでしょう。

教授や先輩の怒鳴り声が多い

研究では失敗することもあります。

しかし、失敗するたびに怒鳴ったり、
人前で必要以上に責めたりすることは、
研究指導とは別の問題です。

「こんなこともできないの?」

など、人格まで否定するような言葉が繰り返されている場合も注意しましょう。

体調が悪くても休みにくい

体調不良でも研究室へ来ることを求められたり、
病院へ行くために休むと嫌味を言われたりする環境は問題です。

研究を続けるためにも、体調管理は大切です。

無理をすることが当たり前になっていないか確認しましょう。

学生がいつも疲れている

研究室を見学するときは、設備だけでなく学生の様子も見てみましょう。

学生同士の会話がほとんどなかったり、
みんな極端に疲れていたりする場合は、一つの判断材料になります。

ただし、一度見ただけでは分かりません。

できれば複数の学生から話を聞きましょう。

ルールが先生の気分で変わる

研究室には、コアタイムやゼミ、掃除などのルールがあることがあります。

ルールがあること自体は問題ではありません。

しかし、

「昨日はよかったのに今日は怒られる」

など、先生の機嫌によって基準が変わる環境では、学生が疲れてしまいます。

複数の先輩から同じ悪い話を聞く

一人の先輩が「あの研究室は大変」と言っただけなら、その人との相性の問題かもしれません。

一方で、学年の違う複数の学生から同じ話を聞く場合は注意が必要です。

研究室を選ぶときは、できるだけ多くの人から情報を集めましょう。

研究室を選ぶ前に確認したいこと

研究室を選ぶときは、研究テーマだけを見ないことが大切です。

見学や説明会では、次のようなことも確認してみましょう。

  • 普段は何時ごろ来て、何時ごろ帰るのか
  • コアタイムはあるのか
  • 土日や祝日に研究室へ来ることはあるのか
  • 休みは取りやすいか
  • 就職活動中は研究を調整できるのか
  • インターンへ参加できるのか
  • 卒業生はどんな企業へ就職しているのか
  • 大学院進学をどの程度すすめられるのか

特に聞いてほしいのが、

「就活中の4年生は、普段どんなスケジュールで過ごしていますか?」

という質問です。

先生本人だけでなく、実際に所属している4年生や大学院生にも聞いてみましょう。

高校生も大学選びの段階から研究室を見てみよう

高校生の場合、

「研究室なんて、まだ先の話」

と思うかもしれません。

しかし、大学を選ぶ段階から研究室を少し調べておくのもおすすめです。

大学や学科のホームページを見ると、どんな研究室があり、
どんな研究をしているのか紹介されています。

オープンキャンパスで研究室を見学できる大学もあります。

大学名や偏差値だけでなく、
自分が興味を持てそうな研究室があるかという視点でも大学を見てみましょう。

研究室に入ってから「つらい」と感じたら

研究室へ入ったあとに、

「思っていた環境と違った」

と感じることもあります。

その場合は、一人で抱え込まず、
研究室の先輩や別の先生、学生相談室などへ相談してみましょう。

大学によっては、ハラスメントなどを相談できる窓口も用意されています。

「研究室だから我慢するしかない」と考える必要はありません。

まとめ|研究内容だけでなく「人」と「環境」も見よう

忙しい研究室だからといって、必ずブラック研究室というわけではありません。

一方で、

  • 長時間の拘束
  • 休日も休めない
  • 就職活動への理解がない
  • 怒鳴る、人格を否定する
  • 体調が悪くても休めない

といった状態が続いている場合は注意が必要です。

研究室を選ぶときは、研究テーマの面白さだけでなく、先生の指導方法、学生の雰囲気、就活への理解、生活との両立まで確認しましょう。

大学生活の大切な時間を過ごす場所だからこそ、「何を研究するか」だけではなく、
「誰と、どんな環境で研究するか」も大切にしてください。

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