要点
- 乙4だけが“特別に難しい”わけではありません。
- 受験者が多く準備不足の人も混ざる/絶対評価/全科目6割ルールが、数字を下げて見せます。
- 正しい準備(頻出→模試→穴埋め)で、短期合格は十分可能です。
まず、数字を確認(例:令和5年度)
類 | 合格率の目安 |
---|---|
乙1 | 70.0% |
乙2 | 66.8% |
乙3 | 69.2% |
乙4 | 32.0% |
乙5 | 68.4% |
乙6 | 69.2% |
→ 乙4だけ半分以下。でも、難問だからではありません。
「低く見える」3つのカラクリ
① 受験者が桁違い(+準備不足が混ざる)
- 乙4は実務需要が圧倒的(ガソリンスタンド、工場、物流など)。
- 年間20万人規模が受験。乙1〜3・5・6の“数十倍”。
- 「会社に言われて急きょ受験」など対策不足層が一定数→合格率を押し下げ。
② 絶対評価の試験(やれば全員合格)
- 大学入試のような相対評価(上位○%)ではない。
- 各科目6割以上で全員合格。
- つまり準備量の差=結果の差として数字に出やすい。
③ 3科目すべてで6割が必要
- 科目:法令/物理化学/性質・火災予防。
- どれか1つが6割未満だと不合格。
- “一点突破”が通用しない=苦手放置が敗因になりやすい。
結論:乙4は「難問試験」ではなく「準備で決まる試験」
- 頻出テーマを先に固める
- 模試で形式に慣れる
- 苦手科目を作らない(3科目6割ルール対策)
この3点で、合格は現実的になります。
よくある誤解と対策
- 「乙4はむずかしすぎる」
→ 難問だからではなく準備不足の母集団効果。頻出×反復で十分戦えます。 - 「法令は暗記だけ」
→ 数字は暗記、ただし背景(なぜその数字?)をひとこと理解すると忘れにくい。 - 「得意科目で押し切る」
→ 3科目6割ルール。苦手を5→6割に上げるほうが合格に直結。
まとめ(今日のチェック3)
- 乙4は受験者が多く、準備差が数字に出やすい
- 絶対評価+全科目6割なので、苦手放置NG
- 頻出→模試→穴埋めで、短期合格は十分可能