まず結論
- 化学基礎=土台づくり…用語・モル計算・基本反応を“わかる”にする授業。
- 化学=発展編……無機・有機まで“使える”に広げる授業(入試直結)。
- 迷ったら→理系志望=両方/文系中心=化学基礎でOK(余裕があれば化学も武器)。
一言でいうと?
- 化学基礎=自転車の補助輪(こけずに走れるようにする)
- 化学=補助輪なし(坂道もカーブも走れるようにする)
何を学ぶ?“中身だけ”超ざっくり
化学基礎(まずここから)
- ものの正体:原子・分子・イオン
- くっつき方:化学結合(イオン結合・共有結合)
- 数え方:モル計算(人数=モル、チケット=係数のイメージ)
- 性質:酸と塩基/中和、酸化還元
→ 式が読める・仕組みが言えるレベルまで
化学(その先)
- 理論:熱化学・化学平衡・電池・電気分解
- 無機:周期表/金属・非金属/沈殿・気体の反応
- 有機:炭化水素→官能基(–OH, –COOH など)→反応と性質
難しさ・分量はどのくらい?
- 化学基礎:計算は型(モル・中和・酸化還元)を覚えればいける。
- 化学:基礎の2〜3倍。暗記+計算の両方が増える(でもパターン練習で時短可)。
つまずき防止のコツ:
モル計算/酸・塩基/酸化還元を“絵とことば”で説明できるまで落とす。ここが土台。
3分でわかる“使いどころ”例
- 中和:胃薬、プールのpH調整
- 酸化還元:さび、漂白、電池のはたらき
- 有機:香り(エステル)、アルコール消毒の仕組み
→ 化学基礎で「意味がわかる」→化学で「説明できる」に進化
どっちを選ぶ?“5問セルフチェック”
- 大学は理系に行くつもりだ。→ 両方
- 共通テストで点を伸ばしたい。→ 余裕があれば化学も
- まずは計算がニガテを克服したい。→ 化学基礎から
- 医療・バイオ・工学に興味がある。→ 両方
- 文系中心だが、生活で役立つ知識は欲しい。→ 化学基礎
これだけやればOK(最短ロードマップ)
化学基礎の“神3”
- モル計算:係数=チケット、モル=人数で考える
- 酸と塩基:pHは酸性<7<塩基性、中和は“足してちょうど”
- 酸化還元:電子をもらう=還元/渡す=酸化(番号の上下より、電子の行き来で覚える)
この3つが説明できるようになったら、化学に進んでも怖くない。
化学に進んだら
- 無機=表で整理(色・沈殿・気体は表に書く)
- 有機=官能基で地図化(–OH=アルコール、–COOH=酸 など)
- 計算=型練習(平衡・電池は同じ型で回せる)
よくある誤解、ここで直す
- 「化学=暗記だけ」→ ×。暗記+“なぜ”で半分になる。
- 「文系には関係ない」→ ×。消毒・洗剤・電池など、毎日が化学。
- 「計算が無理」→ ×。絵→言葉→式の順に落とせば必ず解ける。
まとめ
- 化学基礎=土台/化学=発展。
- まずはモル・酸塩基・酸化還元を“ことばで説明”できるまで。
- 進路で迷ったら:理系=両方/文系=化学基礎(余裕があれば化学も)。
次の一歩(無料でできること)
- 動画でざっと全体像→同じ問題を3回だけ解く(回数でなく“同じ型”)。
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