高校化学の3本柱って?—理論・有機・無機を“生活の例”でスッと理解

高校化学

まず結論

  • 理論化学=ルール説明書:モル計算・気体の法則・pH・酸化還元など“なぜ?”を式とモデルで理解。
  • 無機化学=元素の図鑑×整理術:金属/非金属の性質や反応を表でまとめて身につける。
  • 有機化学=炭素の世界の設計図:–OH/–COOH など官能基反応の型でパターン学習。
    学ぶ順は 理論 → 無機 → 有機 に統一して解説します。

① 理論化学:生活の「なぜ?」を説明してくれる“土台”

  • モル計算:反応式の係数=チケット枚数、モル=“人数”と考えると迷わない。
  • 気体の法則:ペットボトルを温めると体積↑/圧力↑——温度と分子の動きの関係。
  • 酸・塩基(pH):胃酸と胃薬、プールのpH調整=中和の実例。
  • 酸化還元電子の受け渡しで判断(数値より電子の行き来を意識)。
  • 平衡・電池:行ったり来たりのバランス/化学の力を電気に変える。

② 無機化学:元素と化合物の“性質図鑑”を表で制す

扱うもの:典型元素・遷移元素、イオン反応、沈殿・気体の発生、材料(ガラス・セメント・金属)など。

ポイント

  • 暗記は多いが、周期表の縦(族)で似た性質1枚表にまとめると一気に入る。
  • 反応はまず酸・塩基酸化還元に仕分け(理論の土台をそのまま使う)。
  • 色・沈殿・発生気体は「条件つきセット」で覚える(例:溶媒・pH・酸化還元状態)。

③ 有機化学:炭素(C)が主役の“設計図”をパターン化

土台官能基=性格パーツ

  • –OH → アルコール(水と仲良し
  • –COOH → カルボン酸(酸性
  • C=O → アルデヒド/ケトン(反応の入口になりやすい)
  • –COO– → エステル(香り・油脂)

反応は“型”で読む

  • 付加/置換/脱離/縮合。問題を見たらまず型を決める→細部を当てる。
  • 高分子(プラ)・香り(エステル)など身近で得点源が多い。

なぜ 理論 → 無機 → 有機 が学びやすい?

  1. 理論で「式が読める」「pH/酸化還元が分かる」状態へ(共通言語づくり)。
  2. 無機は理論の道具で仕分け・整理が効く(表で一気に伸びる)。
  3. 有機は最後に官能基×反応型パターン学習で加速(得点化が早い)。


まとめ

  1. 理論=土台/無機=整理/有機=設計図
  2. 順番は 理論 → 無機 → 有機 が一貫して学びやすい。

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