まず結論
- 理論化学=ルール説明書:モル計算・気体の法則・pH・酸化還元など“なぜ?”を式とモデルで理解。
- 無機化学=元素の図鑑×整理術:金属/非金属の性質や反応を表でまとめて身につける。
- 有機化学=炭素の世界の設計図:–OH/–COOH など官能基と反応の型でパターン学習。
学ぶ順は 理論 → 無機 → 有機 に統一して解説します。
① 理論化学:生活の「なぜ?」を説明してくれる“土台”
- モル計算:反応式の係数=チケット枚数、モル=“人数”と考えると迷わない。
- 気体の法則:ペットボトルを温めると体積↑/圧力↑——温度と分子の動きの関係。
- 酸・塩基(pH):胃酸と胃薬、プールのpH調整=中和の実例。
- 酸化還元:電子の受け渡しで判断(数値より電子の行き来を意識)。
- 平衡・電池:行ったり来たりのバランス/化学の力を電気に変える。
② 無機化学:元素と化合物の“性質図鑑”を表で制す
扱うもの:典型元素・遷移元素、イオン反応、沈殿・気体の発生、材料(ガラス・セメント・金属)など。
ポイント
- 暗記は多いが、周期表の縦(族)で似た性質を1枚表にまとめると一気に入る。
- 反応はまず酸・塩基と酸化還元に仕分け(理論の土台をそのまま使う)。
- 色・沈殿・発生気体は「条件つきセット」で覚える(例:溶媒・pH・酸化還元状態)。
③ 有機化学:炭素(C)が主役の“設計図”をパターン化
土台:官能基=性格パーツ
- –OH → アルコール(水と仲良し)
- –COOH → カルボン酸(酸性)
- C=O → アルデヒド/ケトン(反応の入口になりやすい)
- –COO– → エステル(香り・油脂)
反応は“型”で読む
- 付加/置換/脱離/縮合。問題を見たらまず型を決める→細部を当てる。
- 高分子(プラ)・香り(エステル)など身近で得点源が多い。
なぜ 理論 → 無機 → 有機 が学びやすい?
- 理論で「式が読める」「pH/酸化還元が分かる」状態へ(共通言語づくり)。
- 無機は理論の道具で仕分け・整理が効く(表で一気に伸びる)。
- 有機は最後に官能基×反応型のパターン学習で加速(得点化が早い)。
まとめ
- 理論=土台/無機=整理/有機=設計図。
- 順番は 理論 → 無機 → 有機 が一貫して学びやすい。
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