「高耐熱です」
「低粘度です」
「高純度です」
こういう“性能(スペック)”を一生懸命に書いているのに、相手の反応が薄い。
営業資料や製品説明で、よく起きます。
でもそれ、あなたの説明が下手なわけじゃありません。
理由はシンプルで、相手が知りたいのは“性能”じゃなくて“得(メリット)”だからです。
この記事では、難しい言葉は使わずに、
「性能の説明を、相手が動く言葉に変える方法」をテンプレ付きで解説します。
コピペしてそのまま使える形にします。
- まず結論:性能は“材料の自慢”。ベネフィットは“相手の得”
- 一番大事な型:「性能→効果→ベネフィット」の3段変換
- コピペOK!ベネフィット変換テンプレ
- “性能→ベネフィット辞書” よくある言い換え例(化学メーカー向け)
- ① 物性系(粘度、濡れ、分散など)
- ② 耐久・耐性系(耐熱、耐薬品、耐水、耐候)
- ③ 品質・安定系(純度、ばらつき、ロット安定)
- ④ 安全・環境系(低臭気、低毒性、低VOC、非危険物)
- ⑤ 工程・コスト系(速乾、低温硬化、省工程)
- よくある失敗:ベネフィットが“ふわっと”して終わる
- データがない時はどうする?(嘘はダメ。でも言い方はある)
- 10分で直せるチェックリスト(資料の最終確認)
- まとめ:性能を語るな、とは言わない。性能を“得”まで翻訳しよう
- スペックは説明してるのに、提案が刺さらない…と悩んでいませんか?
まず結論:性能は“材料の自慢”。ベネフィットは“相手の得”
ここを間違えると、資料が刺さりません。
- 性能(スペック):製品が持っている特徴(自分たちの言葉)
例:耐熱、粘度、純度、強度、低VOC… - ベネフィット:相手が得すること(相手の言葉)
例:不良が減る、作業がラク、事故が減る、コストが下がる、納期が安定する
極端に言うと、相手が知りたいのはこうです。
「それを使ったら、うちの会社は何が良くなるの?」
だから、性能を言ったら終わりではなく、
“相手の得”まで言い切る必要があります。
一番大事な型:「性能→効果→ベネフィット」の3段変換
性能を“売れる言葉”にするには、順番があります。
① 性能(スペック)
何がどうすごいの?
② 効果(現場で起きる変化)
その性能で、現場では何が起きるの?
③ ベネフィット(相手の得)
それによって、相手にどんな得があるの?
この3段がそろうと、「伝わる説明」になります。
コピペOK!ベネフィット変換テンプレ
テンプレ① 1文で言い切る(資料の1枚目に最強)
「〇〇(困りごと)を、□□(性能)で△△(効果)し、××(得)につなげます。」
例
「塗布ムラの困りごとを、低粘度で改善し、不良率を下げます。」
「乾燥に時間がかかる課題を、速乾性で短縮し、生産性を上げます。」
テンプレ② 3行で整理(本文・スライドで使える)
- 性能:□□です
- 効果:だから△△になります
- ベネフィット:結果として××が良くなります
例
- 性能:低臭気です
- 効果:作業中のにおいが少なくなります
- ベネフィット:作業者の負担が減り、安全面のリスクも下がります
テンプレ③ 数字がある時(説得力が一気に上がる)
「現行比で△△が◯%改善 → ××(コスト/歩留まり/停止時間)に効きます」
例
「現行比で不良率が25%改善 → 材料ロスと手直し工数が減ります」
「乾燥時間が30%短縮 → ラインの詰まりが減って稼働率が上がります」
“性能→ベネフィット辞書” よくある言い換え例(化学メーカー向け)
ここからは、よくある性能を「得」に変える例をたくさん出します。
あなたの資料の言葉に近いものを、そのまま使ってOKです。
① 物性系(粘度、濡れ、分散など)
低粘度
- 性能:低粘度
- 効果:塗りやすい/広がりやすい
- ベネフィット:ムラが減る → 不良が減る → コストが下がる
濡れ性が良い
- 性能:濡れ性が高い
- 効果:表面にきれいに広がる
- ベネフィット:密着が安定 → 剥がれ不良が減る → クレームが減る
分散性が良い
- 性能:分散性が高い
- 効果:ダマになりにくい
- ベネフィット:見た目と性能が安定 → 返品や手直しが減る
② 耐久・耐性系(耐熱、耐薬品、耐水、耐候)
高耐熱
- 性能:耐熱性が高い
- 効果:高温でも性能が落ちにくい
- ベネフィット:工程条件に余裕 → トラブルが減る → 停止時間が減る
耐薬品性が高い
- 性能:薬品に強い
- 効果:洗浄や薬品で劣化しにくい
- ベネフィット:交換回数が減る → 保全コストが下がる
耐水性が高い
- 性能:水に強い
- 効果:湿気や水で変化しにくい
- ベネフィット:品質が安定 → 不良・クレームが減る
③ 品質・安定系(純度、ばらつき、ロット安定)
高純度
- 性能:純度が高い
- 効果:余計な成分の影響が少ない
- ベネフィット:結果が安定 → トラブルが減る → 調整工数が減る
ロットのばらつきが小さい
- 性能:ロット安定
- 効果:同じように使える
- ベネフィット:立ち上げが早い → 不良が減る → 現場がラク
④ 安全・環境系(低臭気、低毒性、低VOC、非危険物)
低臭気
- 性能:においが少ない
- 効果:作業がつらくない
- ベネフィット:作業者の負担が減る → 安全のリスクが下がる
低VOC
- 性能:VOCが少ない
- 効果:揮発成分が少ない
- ベネフィット:環境対応がしやすい → 社内ルールに通しやすい
非危険物(扱いやすい)
- 性能:規制対象になりにくい
- 効果:保管・運搬がラク
- ベネフィット:手続きが減る → 管理コストが下がる → 事故リスクも下がる
⑤ 工程・コスト系(速乾、低温硬化、省工程)
速乾
- 性能:乾燥が速い
- 効果:待ち時間が減る
- ベネフィット:ラインが詰まらない → 生産性が上がる
低温硬化
- 性能:低温でも固まる
- 効果:高温がいらない
- ベネフィット:エネルギーコストが下がる → CO2も減らせる
省工程(1回で決まる)
- 性能:工程を減らせる
- 効果:作業が少ない
- ベネフィット:人手と時間が減る → ミスも減る → 収益が良くなる
よくある失敗:ベネフィットが“ふわっと”して終わる
ここ、めちゃくちゃ多いです。
×「使いやすいです」
×「品質が良いです」
×「安定します」
これだと相手は動きません。
次の質問が出ます。
「で、何が減るの?何が増えるの?」
直し方
ベネフィットは、できるだけこのどれかに着地させます。
- 不良が減る
- クレームが減る
- 作業時間が減る
- 止まる回数が減る
- コストが下がる
- 納期が安定する
- 安全リスクが下がる
“会社の得”に直結する言葉にすると、強いです。
データがない時はどうする?(嘘はダメ。でも言い方はある)
「まだデータが少ない」「用途が新しい」こともあります。
その場合は、無理に断言せず、こう言います。
- 「〜が期待できます」
- 「この条件なら効果が出やすいです」
- 「評価はこの3項目で確認できます」
そして、次の一歩を出します。
「サンプル評価で、○○と△△を見てもらえれば判断できます」
これで“提案”になります。
データが少なくても、進め方を示せれば前に進みます。
10分で直せるチェックリスト(資料の最終確認)
最後に、社内で使えるチェックです。
- 初めに「相手の得」が書いてある?
- 性能だけの箇条書きになってない?
- 性能→効果→ベネフィットまで言い切ってる?
- 比較(現行/目標)が最低1つある?
- 最後に「次の一歩」がある?(サンプル、評価、打ち合わせ)
これが揃うと、資料はかなり“営業向き”になります。
まとめ:性能を語るな、とは言わない。性能を“得”まで翻訳しよう
性能は大事です。
ただ、性能だけだと「へぇ」で終わります。
だから、性能→効果→ベネフィットの3段で言い切る。
これが最短で“伝わる資料”になります。
テンプレを使って、まず1つの性能からベネフィットに変えてみてください。
社長やお客さんの反応が変わるはずです。
スペックは説明してるのに、提案が刺さらない…と悩んでいませんか?
性能を「相手の得(ベネフィット)」まで翻訳して、
誤解なく伝わるアニメーションに整えます。
- 製品説明・営業資料の改善(性能→効果→ベネフィットを一発で伝える構成へ)
- 新人研修・技術教育(「なぜそうなるか」を絵で理解できる教材に)
- 安全教育(ルールを“行動”に落とし込む見える化)
- 危険物・毒劇物の教育(現場で使える判断基準まで整理)
- ISO教育の標準化(部署ごとの説明ブレをなくす)
制作の流れ・料金表・サンプル動画はこちら
https://bake-gaku.net/vyond-chemistry-animation/

